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なぜ日本人は癌になりやすいのか ?
1. 日本人にがんが多い最大の理由:「長寿化」
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日本人の平均寿命は 男性 81歳・女性 87歳(2025年時点)と世界でもトップクラスです。
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がんは加齢に伴って細胞の遺伝子変異が蓄積する病気。→ 寿命が延びるほど、発がんの確率も高くなります。高齢者ほど癌の予防が難しくなります
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実際、日本人のがんの約8割は 60歳以上で発症。
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つまり、「長生きできる国になった」こと自体が、がんが多い最大の要因です。
2. 食生活の変化(欧米化)
戦後から現代にかけて、食事が大きく変化しました。
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塩分・脂質・動物性たんぱく質の摂取が増加。
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一方で、食物繊維・野菜・魚の摂取が減少。
これにより、以下のがんが増加傾向です: -
大腸がん(肉・脂肪過多、食物繊維不足)
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乳がん・前立腺がん(高脂肪・高カロリー食)
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胃がん(塩分過多・保存食品)
💡一方、伝統的な日本食(魚・大豆・発酵食品中心)にはがん抑制効果もあり、食習慣の「バランス」が重要です。
3. 感染症によるがん
日本では感染が原因で起こるがんが少なくありません。
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胃がん:ヘリコバクター・ピロリ菌感染
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肝臓がん:B型・C型肝炎ウイルス感染
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子宮頸がん:ヒトパピローマウイルス(HPV)感染
これらは「感染症対策」によって防げるがんです。
→ ピロリ菌除 菌、B型肝炎ワクチン、HPVワクチン接種などが効果的。
4. 遺伝的背景と体質
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日本人は欧米人に比べて、解毒酵素の活性が低い体質を持つ人が多い(薬物代謝酵素やDNA修復酵素の遺伝子多型)。
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このため、発がん物質の影響を受けやすい傾向があります。
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また、「家族性大腸腺腫症」や「BRCA遺伝子変異(乳がん・卵巣がん)」など、遺伝的素因によるがんも一部存在します。
5. 喫煙・飲酒
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日本では男性の約3割が喫煙者。喫煙は肺がんだけでなく、胃・膵臓・膀胱など全身のがんリスクを高めます。
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アルコールもアセトアルデヒド代謝の弱い体質(ALDH2遺伝子多型)を持つ日本人では少量でも発がんリスクが上昇。
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特に食道がん・口腔がん・肝がんと関連。
6. 検診による「発見数の増加」
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日本は検診体制が整備され、早期がんが見つかりやすくなっています。
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特定健診・がん検診・PET/CTなどの普及により、がんの「発見数」自体が増えています。
→ 「がんが増えた」というより「見つかるようになった」側面も。
7. 環境・生活習慣の影響
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大気汚染、職業曝露(ベンゼン、アスベストなど)、睡眠不足、ストレス、肥満などもリスク。
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特に**内臓脂肪型肥満(メタボ)**は、大腸・乳房・肝臓がんと関連。
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睡眠リズムの乱れや夜勤も、ホルモン分泌の変化を介して発がんリスクを高めることが知られています。
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